公益社団法人函館市医師会 函館市医師会健診検査センター

検査に関して TEL 0138-43-8800
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健診に関して TEL 0138-43-8801

事業所健診

労働安全衛生法では「事業主は健康診断の結果、労働者の健康を保持するために労働者の実情にあった適切な処置をとらなければならない。」といわれています。 疾病を早期に発見する事に加え、現在の健康状態を正確に把握し、その結果に基づいて運動指導や栄養指導等の生活指導を行いながら生活習慣病等の予防を含めた健康管理を進めていくことがこの健診の大きな目的となっています。

この健診は予約が必要です。
事業所ごとに申し込んでいただき、受診希望日・予定人数等を確認した上で実施日と時間を決めさせていただきます。

一般健康診断General Health Examination

労働者の一般的な健康状態を調べる健康診断(安衛法第66条)

雇入時健康診断

安衛則第43条(平成20年4月一部改正)
雇入時即ちその直前あるいは直後に必ず行うべき健康診断です。

検査内容

  1. 既往歴及び業務歴の調査
  2. 喫煙歴及び服薬歴の聴取
  3. 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
  4. 身長、体重、腹囲、BMI、視力、聴力検査
  5. 胸部X線検査
  6. 血圧の測定
  7. 尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
  8. 貧血検査(赤血球数・血色素量)
  9. 肝機能検査(GOT・GPT・γ-GTP)
  10. 血中脂質検査(中性脂肪・HDL-コレステロール・LDL-コレステロール)
  11. 血糖検査(空腹時)
  12. 心電図検査

年齢による健診項目の省略は認められていません。

血糖検査の空腹時とは、食後10時間以上経過したもの。10時間を経過してない場合は、ヘモグロビンA1cを実施

定期健康診断

安衛則第44条(平成20年4月一部改正)
どの労働者に対しても1年に1回は、必ず実施する健康診断で年齢により健診項目が異なります。

35歳未満
及び36~39歳
35歳及び
40歳以上
1.既往歴及び業務歴の調査
2.喫煙歴及び服薬歴の聴取
3.自覚症状及び他覚症状の有無の検査
4.身長、体重、 視力、聴力検査
5.胸部X線検査
6.腹囲計測
7.血圧の測定
8.尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
9.貧血検査(赤血球数・血色素量)
10.肝機能検査 (GOT・GPT γ-GTP)
11.血中脂質検査 (中性脂肪・HDL-コレステロール LDL-コレステロール)
12.血糖検査 (空腹時)
13.心電図検査

血糖検査の空腹時とは、食後10時間以上経過したもの。
10時間を経過していない場合は、ヘモグロビンA1cを実施

△の腹囲計測は40歳未満(35歳を除く)の者については、医師の判断に基づき省略可

海外派遣労働者の健康診断

安衛則第45条の2(平成20年4月一部改正)
本邦外の地域に6ヶ月以上派遣しようとする時又は、本邦外の地域に6ヶ月以上派遣した労働者を
本邦の地域内における業務につかせる時に行う健康診断

検査内容

  1. 既往歴及び業務歴の調査
  2. 喫煙歴及び服薬歴の聴取
  3. 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
  4. 身長、体重、腹囲、BMI、視力、聴力検査
  5. 胸部X線検査
  6. 血圧の測定
  7. 尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
  8. 貧血検査(赤血球数・血色素量)
  9. 肝機能検査(GOT・GPT・γ-GTP)
  10. 血中脂質検査(中性脂肪・HDL-コレステロール・LDL-コレステロール)
  11. 血糖検査(空腹時)
  12. 心電図検査

医師が必要と認めた場合の検査

  1. 胃部X線
  2. 胸部超音波
  3. 血中尿酸
  4. 肝炎ウイルス(B型)
  5. 血液型
  6. 糞便塗抹検査

特殊健康診断Occupational Health Examination

労働衛生上特に有害な業務に従事する労働者に対し
行われる特別の健診項目による健康診断(安衛法第66条第2項)

有機溶剤健康診断

有機溶剤中毒予防規則第29条

検査内容

  1. 業務歴の調査
  2. 有機溶剤による既往歴の調査
  3. 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
  4. 尿中の有機溶剤の代謝物の量の検査
  5. 尿中の蛋白の有無の検査
  6. 肝機能検査(GOT・GPT・γ-GTP)
  7. 貧血検査(赤血球数・血色素量)
  8. 眼底検査

このうち、4・6・7・8は指定の有機溶剤に限る。

指定の有機溶剤

有機溶剤の種類 代謝物 肝機能 貧血 眼底
キシレン、スチレン、1・1・1-トリクロルエタン、トルエン、ノルマルヘキサン、N・N-ジメチルホルムアミド、トリクロルエチレン、テトラクロルエチレン
クロルベンゼン、オクトジクロルベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素、1・4-ジオキサン、1・2-ジクロエタン、1・2-ジクロエチレン、1・1・2・2-テトラクロルエタン、クレゾール
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチル、エーテルアセテート、エチレングリコールモノプチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
二硫化炭素